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私が何をしてきたか

ヤバい感じ

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理系くんが家に来た話②

モテないけど恋愛話してる

理系くんが昼過ぎにうちの最寄り駅に来ることになり、その日は朝からせこせこ部屋の掃除に勤しんだ。

とりあえず外でお昼食べて、近所に有名なケーキ屋さんが有るのでケーキ買って家で食べようってことになった。

 

時間になり、駅で落ち合う。

改札から出てくるときに、理系くんはどこかに電話をかけていた。

「明日から友達と山登りに行く」とは聞いていたのだが、台風やらなんやらの関係で、出発が早まったらしい。理系くんは宿に連絡をしていたのだ。ここら辺でちょっと、嫌な予感があった。

 

理系くんは携帯は苦手なのだが、直接会って喋るのは大好きらしく、会うといろんな話をしてくれる。

アフリカの民芸品がたくさん置いてある美術館に行った話と、タンザニアのマコンデ彫刻の話、あと考古学者の友達の話。相変わらず話題が豊富だ。

私は「自分が知らない知識」に弱いので熱心に聞いてしまうが、

「フツーの女がこんなに話聞いてくれると思うなよ!」っていつも思う。

だってマコンデ彫刻ですよ?知ってる?知らなかったら、可愛いからぜひ検索して欲しいんだけど、普通知らなくない?

なのに、「あ、知ってるよね?」って体でくる。知るかボケと言いたくなる。

私が知らないだけで世間で一般常識になっているなら申し訳ない。マコンデ彫刻。(言いたいだけ)

間違っても最近流行りの芸人の話とかはしない。おしゃれスポットの話もしない。マルクス主義の話はしてくる。繰り返すが、奴は理系である。

なんか生きてる宇宙が違う感じする。世界とかじゃないの、宇宙。

 

 

まぁ、いろいろ話しつつ、サクッとご飯を食べ終えて、ケーキ屋さんへ。

ケーキ屋さんで、ふと気になって尋ねた。

私「あれ、今日何時に出るの?」

理系「今日?えーとね…あっ」

乗り換え検索をしながら、理系くんが不審な声を挙げる。

いろいろ準備とか考えたら、あと一時間くらいで旅立たなければいけないらしい。

 

急ぎ目に家に帰って、ケーキ出して、理系くんがお土産にくれたアフリカの紅茶を淹れた。

 

私の本棚を見ながら、「あ!この本俺も好き!」なんて言ったり、漫画をちょっと読んだり、キャッキャとお喋りして過ごし。

ケーキ食べて、紅茶飲んで、次回の予定を立てて。

 

そんで帰った。

彼は帰って行った。

マジで、この文章の中に書いてある以外のことはしていない。

 

アラサーなんだけど、まだハグの一つもしていない。

 

びっっっっくりした。

 

家に来たのに。お前…彼女の家に来たのに。

 ケーキ食べて紅茶飲んでお喋りして帰るとか、小学生かな???小学生のお友達かな???

 

ご飯食べてた時間が一時間に満たないくらいだったので、理系くんの滞在時間二時間ちょいである。

たぶん(来るときにめちゃくちゃ電車乗り間違えていたので)往復時間と滞在時間、大差無いのでは?

 

無駄に緊張してたから正直拍子抜けしたけど、うん…がっつく人よりは100倍マシなのかもしれない…。うん…。

ジェントルマン…。そう、ジェントルマンさは疑う余地が無い。向こうからは指一本触ってこない。

 

思わず文豪にメールしたら、文豪からは

「俺、付き合ってない女の子の家行って開口一番『じゃあお風呂入ろうか』って言ったけどなぁ」と返ってきた。

やっぱり理系くんのが100倍マシである。

 

でも理系くん、歩いてると積極的に手は繋いでくる。

こないだ繋いだから、「これはオッケーなんだ!」って学習したようだ。

なんかアホな動物見てるみたいで可愛い。かしこい犬みたい。可愛いし、面白いし、まぁしばらくはこのまま見守っていこうかなぁ、と思った。

こういうノロケみたいなことも文豪にガンガン送りつけていたら

「ここが地球の限界か…酸素が薄い…」という言葉を残して返事が来なくなった。

 惜しいやつを亡くした。